活動予定

平和にユナイト!パキスタンにおける青少年の地域平和活動とアフガニスタンとの連帯(現時点での予定)

【活動の背景】
 パキスタンもアフガニスタンも、長く続く紛争に苦しんでいます。両国国境付近には両国政府や米軍などの外国軍と戦闘を続ける様ざまな武装勢力が存在しています。両国市民とも戦闘や厳しい治安状況の犠牲となっており、このことがまた、暴力的な過激主義の影響を受けやすい状況にもつながりうるという悪循環にもなっています。
 青少年層はこうした影響を受けやすく、自爆攻撃の大多数が青少年によって行われているともいわれます。青少年にとって、平和的・非暴力的な形で感情を表
現、共有できる場、平和的な自己実現の場、平和的に他者と関わる場、平和的に社会(コミュニティ)参加する場がなければ、暴力や犯罪などに関わりかねないという大きなリスクがあります。
 そこで、青少年にこうした平和的な場を設け、また、自らが平和的な社会参加の活動を行うことで、さらに平和的な自己肯定につなげるとともに、社会の平和をつくるそうした活動自体を促進していく必要があります。
 また、パキスタンとアフガニスタンの両国間で、相手国側が自国の利益のために自分たちを攻撃する武装勢力を支援している、との相互非難も見られます。こうした中、両国間の交流や相互理解による信頼醸成と平和のための協力も必要です。よって、下記の活動の実施を予定しています。

【活動時期】
2019年9月₋2020年3月(初年度目)(2年度目以降も類似の活動を予定していますが、立案中です。)

【活動場所】
パキスタンのハイバル・パシュトゥンフワ州の州都ペシャワール (中心部ならびに地方部双方を含む)。(同州は紛争の影響を強く受けているアフガニスタンとの国境地帯の州。旧連邦部族直轄地域(FATA)を含む。)

【活動参加者】
・参加者は、現在はペシャワール(中心部・地方部双方)に居住するも、同州の様ざまな場所の出身者も含む。
・研修参加者:15-35歳の青少年男性100名+女性50名=150名。
・地域での社会活動プロジェクト参加者:男性500名+女性250名=750名
(計:900名)
・活動のインパクトがある人:活動参加者の家族(900*7=6,300)+地域全体(10,000)=16,300人

【活動目的】
暴力的な過激主義の影響を受けやすい青少年層が平和的な地域社会活動を実施することにより、平和をつくること。

【活動内容】

【活動1:準備活動】
① スタッフ雇用・研修、関係者への活動の導入的説明など。

【活動2:関係者との協議】
② 青少年グループ(リーダー)との協議(10人/1グループが5グループ):プロジェクトについての説明、地域状況の聞き取り(暴力・紛争・原因・関係主体・平和に必要なもの・活動参加候補者などについて)、活動参加促進。協議をすることによって主体的に関わってもらう。
③ 地域社会、市民社会、政府・地方行政関係者(教育や青少年関係省庁部署)、宗教指導者、メディア、研究者などとの協議(10回):プロジェクトについての説明と活動参加促進。青少年の意見を聞くことや、青少年のモチベーションを高めてもらうことなども要請。

【活動3:青少年ワークショップ】
④ 研修に参加する青少年150名の選定と活動説明・参加促進:選定には地理的分布、ジェンダー、民族、宗教/宗派、(紛争による)障がい、年齢、個人的背景などを考慮。
⑤ ワークショップ実施(5回):選定150名を対象とした、民主主義、平和構築、リーダーシップの研修。参加者の能力強化のため、グループワーク、ロールプレイ、プレゼンテーションなどの様ざまな手法を用いた参加型研修ワークショップを実施。
⑥ その後、参加者を、それぞれの地域、技術、所属を考慮してグループに分け、地域での社会活動のためのアイデア共有を行い、活動プロジェクト案を作成する。
⑦ 青少年の地域社会関与に必要な人・資・機材などの準備、作成、提供。

【活動4:社会アクションプロジェクト】
⑧ メンター(助言者)がそれぞれの青少年グループに割り当てられ、グループと密接に協力し、地域での社会活動プロジェクト案の完成と実施をサポートする。
⑨ 青少年が地域社会に働きかける形でプロジェクトの実施を主導:プロジェクトは青少年自身の案によるものだが、考えられるものとして、青少年センターの設立、スポーツや文化のイベント開催、地域の争いごとの原因になりうるゴミ捨て場の清掃キャンペーン、地方選挙や地方行政への働きかけなどがある。
⑩ プロジェクト実施中、青少年、政治指導者、宗教指導者、政府当局およびメディアなどの間の調整と協力を発展させ、強化する。
⑪ 若者のオンラインでの効果的なキャンペーンとコミュニケーション能力の向上のための、映像・動画制作、ソーシャルメディア発信、グラフィックデザイン、デジタルおよびキャンペーン戦略のトレーニングセッションとメンタリングプログラムを通じ、青少年ネットワークを促進・強化。
⑫ 暴力の可能性をなくすために、平和と寛容を促進するための民主的な対話と議論のための場を提供。

【活動5:アフガニスタンとの交流・平和のための両国間の連帯】
⑬活動に関わった青少年たちのネットワークの構築と、ソーシャルメディアやその他のコミュニケーションチャネルを通じて、アフガニスタンの青少年たちとの交流や連携・連帯を行う。

【パキスタン現地パートナー団体】
Sustainable Peace and Development Organization (SPADO):平和構築、青年のエンパワメント、教育、グッド・ガバナンス、武器管理・軍縮、緊急救援、貧困削減、市民社会のエンパワメント、調査分析などの分野で活動。