12月18日に現地活動地であるパキスタン・KP州、ペシャワールを訪問し、現地ペシャワール大学の学生をはじめとする青年リーダーたちや、プロジェクト関係者との意見交換を行いました。
主に以下の論点が提起されました。
- 仕事がなく何もすることがない場合、教育を受けていない場合、また縁故主義やえこひいきなどが多いことから、一生懸命働いても人間関係とお金がないと上手くいかないなどの否定的な社会状況にさらされる場合などに、過激主義に引き込まれてしまう。
- 偏った宗教解釈がなされ、10代の若者が悪い方向に引き込まれてしまうなどの状況がある。
- 経済状況の悪さから、生き抜くために大学で得た技術を使って、武装勢力で働く若者もいる。
- 社会全体で約6割が青年層であり、世代間ギャップが大きい。若者による政策形成参加が不足しており、また、社会の中で代表されていない。
- 各政党の大学生への介入がある。
- 学生間の暴力、薬物の使用が蔓延している。
- 青年たちはお金が必要、雇用の機会がないという者もおり、中には銃しか知らない、といった青年もいる。
また道中のKP州内の農村地帯での青年たちとの協議では、雇用の不足や、知識・技能を持っていても活かす場が欠如していることについて多く意見が寄せられました。