⭐た、大変ですっ!「平和大使」が宣誓式!式を終えて集合!あれっ、日本からも?!
ペシャワールで行っているワークショップで平和をつくることについて学んだ青年たち。多くの地域に平和のメッセージを届けたくとも人が足りない!そこで、青年グループの1つは、自分たちも含め、これまでのこの活動の準備過程や、ワークショップ後に実施する地域の人びととのピースアクションに参加してくれた青年たちの中から、それぞれの地域で責任をもって平和をつくる活動を行ってもらう青年たちを「平和大使」として選び、活動を担ってもらうことにしました!何と興味深い!
「平和大使」の選考基準は、その地域出身であること、平和をつくることについての知識、地域に受け入れられていること、地域の人びとや青年たちとのネットワークなどです。アフガニスタンとの国境地域である旧「連邦部族直轄地域」(FATA)を含むハイバル・パシュトゥンフア州(KP州・ペシャワールが州都)の様ざまな地域から、このアクションを企画したグループメンバーを含めて、20人の青年が選ばれました!
グループメンバーの青年たちは、事前にも、活動の趣旨などを、選ばれた他の「平和大使」に説明をし、そのうえで、平和大使」の宣誓式を実施!
そして、日本からも当団体理事が参加!ユナイト!
🌷 当日プログラムはこんな感じです!
- 参加者到着
- コーラン暗誦
- オープニングスピーチとペアになっての他己紹介、進行役も青年自身!今回アクションの全体リーダー!
- 若者スピーチ①
- 若者スピーチ②
- ゲストスピーチ:宗教者からのメッセージ。イスラム教の平和の教え。
- ゲストスピーチ:現地パートナー団体からのメッセージ
- ゲストスピーチ:日本の平和人(当団体理事)よりメッセージ
- 平和大使就任の宣誓
- 記念撮影とリフレッシュメントタイム
★3.オープニングスピーチとペアになっての他己紹介
- 全体の会の運びを、現地パートナー団体ではなく、青年リーダーが行っています!素晴らしい!オープニングスピーチも熱が伝わってきました。15分くらいです。内容は以下のようなものでした!アツいぜ!
- 「選ばれた20人は20の異なる地域を代表している。20人を通じて平和をつくるという私たちの目標を伝えていきたい。青年たちに健全な活動に関わってもらうことができれば、青年たちは、自然に、地域にポジティブな貢献をしてくれるはず。戦争は解決ではない。戦争は知識の欠如や誤った情報によって作り出されている。そこで本日、皆さん、平和大使がそれぞれの地域での寛容と平和を促進するために派遣されます!皆さんは、宗教・宗派、肌の色、民族をもとに作り出される紛争を終わらさねばならない!皆さんは、地域の人道精神と平和のために働いているのです!」
- 自己紹介は、ペアで名前、出身地、趣味、自分の悪いところを数分話し合い、全体に開いて相手のことを紹介します。趣味としてあがっていたものには、映画、バドミントン、スケッチ、など日本でも出そうなものが多かったです!自分の悪いところといえばケータイの使用時間を減らしたい、など・・・(これも日本でも出そうです…)
★4.5.平和大使スピーチ①②
- 平和大使の青年2人からそれぞれスピーチ!どちらもとても自信に満ちていて力強く、10分くらい途切れることなく話し続けていました。PPTなどは使わず、手元に小さいメモだけ持って、周りをしっかり見てアツいメッセージを発している様子が印象的でした!聞いている方もうなずき、聞き入っていました!
- 内容は以下のようなものでした!
- 「全ての紛争は、人びとの間の信頼の欠如、コミュニケーションの欠如、意見の相違に基づいています。人びとの間に相違を引き起こすステレオタイプや情報をつくり、助長する人たちもいます。そこで皆さんはこれから、自身の地域において、人の振る舞いや、友好的で理解し合えるような考え方に働きかけていくことになります!平和と寛容のために、自身の両親、宗教指導者、政治指導者、青年たちを動員していくことになります!」
- 「平和大使は地域の問題の解決に取り組むことになります。地域での人権や寛容の促進のため、青年たちに関わってもらうように努めなければならない。すべての関係者に尊厳をもって接しなければならない。皆に平等に接し、お互いの不信感を減らしていかなければならない。」
★6.ゲストスピーチ: 宗教者からのメッセージ。イスラム教の平和の教え。
- イスラムはすべての人に平等の権利を与えている。肌の色、人種、ジェンダー、土地に基づく差別はない。今回、イスラム教徒ではない日本人の参加も!はるばる日本からここにやってきています!日本でもこの活動を応援してくれているでしょう!平和な社会づくりに宗教の違いは関係ないのです!今回の参加に、皆さん拍手を!
★7.ゲストスピーチ:現地パートナー団体からのメッセージ
- 私は今まで40か国以上を訪問してきたけれど、どの国が一番好きか、との質問にはパキスタン、と答える。パキスタンは祝福を受けた国である。パキスタン多文化の国である。今ここにいるグループでさえ多様でしょう。自然資源もある国、このポテンシャルを活かしてください。日本や韓国では英語も通じなかったが皆さんは英語もできる。
- 自分は田舎の生まれで、自分の学生時代は今よりさらに何もないような環境。学校はあってもファシリティは十分でなかった。そんな自分でも、今、団体の代表をつとめ、グローバルに活動し、たくさんの活動を手がけている。自分でもこのように活躍できるなら、今の世代の皆さんができないはずはない、もっと恵まれているはず。
- イスラマバードにある大学に呼ばれて、国際的なキャンペーンになっている「キラーロボット」禁止に関する講演をしてきた。(※「キラーロボット」:人間の判断を介さないで攻撃する自律型兵器)。ぜひ、皆さんもグローバルな視点を養ってください。研修のチャンスや、奨学金への申請とか、イベント参加など、具体的なガイダンスが必要だったら団体としても協力するのでコンタクトしてください、オフィスにも来たらいいですよ。大事なことは、「どれだけ稼げるか」にとらわれないこと。何をとげたいか、自分の問題意識に集中し、能力経験をたくさん養って!
★8.ゲストスピーチ:日本の平和人(当団体理事)よりメッセージ
- この地に日本人が来るハードルはすごく高い。だから今回来られてとてもうれしく、この場にいられて光栄です。パートナーからはグローバルな視点の重要性の強調がありましたが、私は逆に皆さんの活動から、ローカルに取り組む大事さを学んでいます。日本だと、争いや戦争というと、国と国同士とか、どこか違うレベルでの話にとらえがちで、「平和」への当事者意識が弱い気がします。皆さんは自分のまわり、住んでいるコミュニティで直面している社会問題があり、それに取り組んでいるので、自分事として、自分の周りから、むしろ自分自身から変えていこうとしている姿をとても尊敬しています。青年平和アクションの内容もとても興味深くて、詩や絵など豊かな表現法で平和を作ろうとしていて。本当にアーティストだと感じています。今ここには私しかいないけれど日本で私の同僚やサポーターが皆さんのことに注目して応援していますよ!(👏)
★9.平和大使就任の宣誓
- 全員で宣誓分を読み上げました!
「私は、地域の平和と安定の促進のために働くことを誓います。地域にて、国全体の調和と発展のためにも働きます。社会の、とりわけ、青年の小さな争いごとを解決するため、積極的に取り組みます。パキスタンよ、永遠に!」
- 最後に宣誓書にサイン!
★アクションを終えて
- 皆さんの服装がパリッとしていて、男性はワスカット(ベスト)にポケットチーフ、おしゃれだと感じました!女性はスカーフをまとっているものの顔は出していました。
- さすが選ばれた人たちだけあって(?)、2時間以上にわたる会にちゃんと集中して最後まで聞き入っていました!
- 全員が議論するプログラムではなかったので、(発言者が決まっていたことと、シンボリックな宣誓式だったこと)女性たちから発言が聞かれなかったのが少し残念でしたが、自己紹介のところではハキハキ話していました!
- 会の終了後のリフレッシュメントの時間に、自分の少年時代にあった軍事作戦の際、大事な人が殺害された、自分も突然の襲撃に逃げたという体験を話してくれ、紛争、そして平和を自分事としてとらえているからこそ、このような活動に携わっているということを教えてくれた青年もいました。
🌺「平和大使」!今後の活動がとても楽しみです!ユナイト!★