2021年8月16日
アフガニスタンでは戦闘が急速に拡大・激化し、また様ざまな形での暴力も続き、一般市民を含めて多数の人びとが死傷、多くの被害も出ています。さらに、首都カブールも含め、ほぼ全土で、既存の統治体系が全く変化しています。文字通り、戦争と平和の、そして国の将来の決定的な分岐点にある今、私たちは、あらためて、アフガニスタンにおける平和を心より希求し、以下の要請をいたします。
戦闘と暴力の停止について
アフガニスタンに駐留する外国軍の完全撤退の期限が迫る中、戦闘が急速に拡大・激化しており、また様ざまな形での暴力も続き、一般市民を含む多数の人びとが死傷し、多くの被害が出ています。人々の悲しみ、怒り、苦しみははかりしれません。私たちは、亡くなられた方のご冥福を謹んでお祈りするとともに、ご家族や親族、友人の皆さまに心より哀悼の意を表します。
私たちは、依然、そうした戦闘と暴力が続くことを強く懸念します。私たちは、武力による攻撃と暴力を非難し、ただちに戦闘と暴力が停止されることを求めます。そして、関係主体、関係国、国連、日本政府を含む国際社会が、戦闘と暴力停止のためのあらゆる働きかけを行うことを要請します。
対話による現状の平和的解決、全ての人びとの人権の尊重
私たちは現地の人びととともに、現地に根づいて活動に取り組む団体として、戦争と暴力によってもたらされるのが、悲しみ、怒り、苦しみだけであるということを経験してきました。戦争と暴力で問題の解決をもたらすことはできません。
私たちは、これまで多くの人びとの努力によって進められてきた紛争当事者を含む和平プロセスに敬意を表します。現在、状況が大きく変わったとはいえ、対話による平和的解決の必要性、重要性に変わりはありません。私たちは、対話による現状の平和的解決を求めます。そして、その中で、また将来にわたり、全ての人びとの人権が尊重されることを求めます。さらに、関係主体、関係国、国連、日本政府を含む国際社会が、そのためのあらゆる働きかけを行うことを要請します。
アフガニスタンの人びととともに、平和を願ってやみません。
以上
一般社団法人平和村ユナイテッド