ついに実際の青少年ワークショップが実施されました!各回30名のWSを計5回行い、総計150名の若者たちと、紛争の解決と平和について意見を交換します。(現時点(2/7更新時)において4回を実施、計120名が参加(内訳男性94名・女性26名)。)
(日本の平和村からはskypeでビデオ参加!)
その中で紛争分析のもと、青年たち自身の地域や周囲の紛争についてグループワークで話し合い、その上で再度グループに分かれ、どのような解決を行ったらよいのか、アクションプロジェクトの形成を行って貰いました。その結果が以下の通りです。
【結果】
① 地域における紛争の分析に基づく議論のテーマ
パンジャブ州とKP州の人々の争い
シーアとスンニの争い
連邦直轄部族地域(FATA)のKP州への併合
カシミール問題
アフガニスタンとパキスタンの争い
私人間での衛生やゴミ投棄の問題
土地・食材などをめぐる争い
大学生の間での争い
農業大学で起こった問題
女性の教育とハイバル管区
マルダンの大学で大学生(Mishal Khan)が暴徒に殺害された問題
② ピースアクションプロジェクトの提案例
WS全体を通じて、以下のようなプロジェクトが各グループから提案されました。
- 「ヒュジラ(Hujra)*」の復活(*パシュトゥ(パキスタン-アフガニスタン国境地帯)エリアに特有の伝統的な地域コミュニティ。村やストリート単位で存在し、子どもや年長者、若者が集い様々な問題や話を共有する場であったが、近年は減少傾向にある。)
- 青年ピースリーダーが異なる宗派の関係をまとめ、共生を促進
- 伝統的なパシュトゥ詩文化の復活(青年たちの学びの場づくり、詩人Rehman BABAの歴史的な墓所への訪問)
- 社会秩序の維持
- 様々な集団の共生
- 詩の朗読コンテスト
- パキスタン-アフガニスタン青年間の相互信頼のための対話
- 地域社会ととともに行う健康と衛生の意識啓発セッション
- 青年間の薬物使用の影響に関する意識啓発セッション
ほか、WSでは、イスラムと平和についてのセッションを設けました。講師をしていただいたのは、ペシャワール大学イスラミックセンター宗教指導者の方です。クルアーンや歴史の説明も通じた、イスラムと平和についての講義が行われました。
(参加者の青少年に向けた、パッション溢れる講義でした!
(現地訪問の際に、ご挨拶させていただきました!)
次回からはいよいよ青年たち考案のピースアクションプロジェクトが始動します!
参加してくれたユースの皆さん、ありがとうございました!