薬物乱用にNO!キャンペーン!

ユース・ピース・アクションの第7回は薬物乱用にNO!キャンペーンです!

違法薬物の使用は全世界的な問題で、パキスタンでも若者を中心に使用が広がり、問題となっています。調査によれば、パキスタンの薬物依存者は760万人にのぼり、その多くが男性とされています。こうした現状から、今回のプロジェクトは、①若者が薬物依存から身を守る方法を学ぶ、②薬物依存の危険さを知る、の2つの目的をもって行われました。

今回のプロジェクトで、グループメンバーたちは参加者の地域コミュニティの方々に向けたプレゼンテーションを用意しました。まず話は、なぜこうした薬物使用はいけないのかという点から始められました。

こうした薬物使用は健康面や経済面に悪影響を及ぼします。薬物に依存している人は、お金を燃やし尽くすと同時に、自分の身体も燃やしているのです。こうした危険性に加え、イスラム教の教えでも薬物に依存することは許されていません。

次に薬物依存の理由についてです。若者は国の将来を担う存在です。若者が強く健康的で教育を受けているならば、その国の未来は明るく平和的なものとなるでしょう。しかし、さまざまな理由から薬物に依存する人たちがいます。グループメンバーは、薬物依存の理由を「失望」「貧困」「無知」「悪い交友関係」の4つに分けて説明しました。

何かに失望した時、人は自分を慰める手段として薬物に手を出そうとします。また、貧しくて基本的な欲求さえ満たされない人は、満足を求めて薬物に走りがちです。薬物は一時的な満足を与えますが、同時に健康を害し、倫理観や社会生活も破壊します。さらに、こうした薬物の害について無知な人は、知らないうちに薬物に依存し、気付いた時にはそこから逃れることができなくなります。交友関係も大きな影響をおよぼします。悪い友だちに誘われて薬物依存に陥らないようにしなければなりません。

参加者は、こうした薬物の弊害についてよく理解したようでした。そして改めて、周囲の人たちに「薬物乱用にNO!」と伝えていくことを確認しました。