★パキスタンでの青年たちの平和活動では、青年たちによる平和活動や非暴力の学び合い、そして青年たち発案・実施のピースアクションの前に、地域の青年グループや地域の様ざまな人たちとともに、プロジェクトの概要、地域状況の聞き取り(暴力・紛争・原因・関係主体・平和に必要なもの・活動参加候補者などについて)、活動への参加促進や協力などについて協議をします。
治安状況などからも活動に様ざな困難がある中、こうした地域との協力、連携は欠かせないものです!ユナイト!☆今回、その様子についてご報告いたします!
★青年グループと
- 参加者:地域の青年リーダーたち。大多数のリーダーはアフガニスタン国境の「旧連邦部族直轄地域」(FATA)出身者。
- この活動全体の目的、今後の活動内容、過去の活動などについて説明し、活動の実施や活動参加者の選定へのサポートを呼びかけたところ、サポートが約束され、活動参加者の選定のための動きが開始された。
- 治安状況からNGO活動への参加を避ける人びともいる。治安状況についても議論された。
- これまでの活動参加青年たちがボランティアとしてこの事前協議のほとんどの実施に関わった。自身のことを参加者に共有し、正当な目的のために手を携え、活動を行っていくことを促し、サポートを得た。
★地域社会の様ざまな人たちと
- 「旧連邦直轄部族地域」(FATA)の地域指導者、年長者(長老)、宗教者、政治指導者、地方行政体関係者、教員、市民社会組織(CSO)メンバー、青年リーダー、女性たち。
- 活動地域は、社会から疎外されている地域で、過去に暴力事件や麻薬、その他、暴力的な過激主義に関連するものによる影響を受けた場所である。民族、政治、宗教・宗派などで分断され、暴力的な過激主義集団は、地域の青年たちたちや地域社会につけこんでいるといわれる。姿勢、行動、認識をポジティブに変容できるように、青年たちや地域社会との関わりにおいて、紛争地であることを認識し、文化的に適切であるようにした。
- 活動について説明し、活動へのオーナーシップ(自身の活動として取り組んでもらうこと)を持ってもらえるようにした。参加者からのインプット、考え、提案などは活動の実施のために取り入れられた。このことが今後の活動への青年たちの参加の手助けとなる。参加青年の選定にあたっての協力も得るようにした。また参加者が紛争解決や平和のために効果的に役割を担うよう促した。
- 参加者からは活動への強い関心が寄せられ、今後の活動のため、自身の多経験共有やインプットがなされ、地域の平和に影響を与える様ざまな事柄についての共有もなされた。また、活動への協力が約束された。
- 活動において、自分たちの文化的な価値を尊重するよう要請された。
★国境沿いの地域の青年間の暴力的な過激主義の原因として、以下の点が強調された。
- 過激集団は特に、または社会での自分たちの目標の実行に当たって。青年たちを対象としている。
- 青年たちにキャリア形成の機会がより少ない。
- 青年たちに、自分に合ったキャリアを追求するための正しい道を取るためのガイダンスがない。
- 青年たちが関わる、教育、スポーツ、その他のポジティブな活動のための施設がより少ない。
- 失業
- 青年たちに生活/生計のための技術が欠如しており、まともな生活を送ることができない。
- 不確実な未来
- 社会の変化、ヒュジラ(伝統的な寄り合い場)が存在しないことなどによる社会的排除
- カリキュラム計画における平和教育の欠如
- マドラサ(宗教学校)の青年たちに、外部の変化を見る機会がない。
- 宗教学者の集会でのヘイトスピーチ
- 宗教教育の誤解
★会合で出された個別具体的なコメントやエピソードの例
- 地域の年長者(長老)から:かつてこの平和活動に参加した地域の青年が献血キャンペーンを行うなど多くの地域の平和活動を行い、自分たちに強い印象を与えた。それで自分は今、この場にいる。自分の息子はマドラサ(宗教学校)を運営しているが、どの青年に今後の活動に参加してもらうか決めていくことに携わるように伝え、旧FATA地域の学生に参加してもらうことに関わってもらうようにする。
- 旧FATA地域の女性たちから:地域の母親たちや若い女性たちを動員していくようにする。自分たちはきわめて草の根の活動に関わっており、非生産的な社会に至る地域のたくさんの紛争を見てきており、女性たちに平和や寛容についてのトレーニングをしたいので、今後の活動に関心がある。私たちはこの正当なる目的のため、自発的に自分たちのサービスを提供し、各戸の女性たちにこうしたメッセージを伝えていく。
★★真剣なまなざし!ユナイト!★★