🌟平和人列伝☆アーティスト編!(詩・歌・劇)🌟

豊かな文化を誇るパキスタン、そしてペシャワール。しかし、過激主義によって文化や平和的な集まりなどが攻撃を受け、恐怖から国外に逃げた文化人もいます。

💐そうした中、青年たちが、詩を詠み、歌を歌い、劇を演じることによって文化を復興するアクションが行われました!過激主義により失われた文化。復興それ自体がピースアクション!加えて、さらにその中で、平和が訴えられました!参加した青年たちも、様ざまな民族、宗教、集団を含んでおり、その多様性がピースアクション!熱のこもった詩、歌、劇に、参加者からも歓声やどよめきなども上がり、大いに盛り上がりました!

🌷事前に助言者がついて、技術を磨き、本番に臨みました!

⭐詩は、ほとんどの青年が平和を詠う著名な詩人の詩を詠みました!詩の中には、青年たちに寛容について訴えたものもあるそうです。青年たちも、平和をつくることにおける青年の役割を強調しました!

⭐劇は、対話劇です。なんと興味深い!親子の対話劇で、過激主義によって自分たちの文化活動、規範、もてなしの心、寄り合いの場、争いごと解決の仕組みなどが失われてしまったことを説明するものだそうです!

🌼青年たちは今、自身の文化や社会へのその肯定的な影響について知る由がなく、このアクションで平和や協調について語ったのだということ、また、過去の歴史が、自分たちが平和な人びとであり、他者に敬意を払う人びとであることを示していることが説明されました!

🌸皆がピースアーティスト!ユナイト!

🌟アクション「多様」!☆多様な宗教施設の訪問アクション!🌟

🌟多様性にユナイト!☆多様な宗教施設の訪問アクション!🌟

「2013年9月22日11時45分、日曜日の礼拝の後に起こった2つの自爆攻撃で亡くなったオール・セインツ教会ペシャワールの殉死者に捧げる」(写真:追悼碑)

文明の交差点、多様な宗教があるパキスタン、そしてペシャワール…しかし、多様性への攻撃、悲惨な事件も起こってきました…

🌷今回、青年グループが様ざまな宗教施設を訪問し、多様性を学び、尊重し、平和を訴えるアクションを実施!キリスト教の教会、ヒンドゥ教の寺院、イスラム教のモスクを訪れました。キリスト教の教会は自爆攻撃を受けており、ヒンドゥ教の寺院は破壊や冒涜行為の被害も受けたこともあります。マイノリティの宗教施設には行かないように、過激主義者が危険だ、とも考えられている中、このアクション、すごすぎます!参加者自身も様ざまな層の青年を含んでいます!

キリスト教の教会は、2013年に2回の自爆攻撃を受け、127名の方が亡くなっています。冒頭の写真は、亡くなった方の追悼碑です。別の面にもお名前が刻まれています。さらにこの5月、負傷されていた方が亡くなったという報道がありました…とても悲しい気持ちになりました…

参加者の青年の一人は次のように語っています。

💐…よかったことは、実際に訪れてあたたかい歓迎を受けたことで、自分をはじめ、参加者の意識がガラッと変わったこと。他宗教の人にこんなにもよく接してくれるのかということを経験しました。
そして、違う宗教の豊かさに触れ、多様性を感じたこと、祈りをささげる聖なる場所を訪れたので、それぞれが他宗教・異なる人々の祈りに対し、リスペクトをもって見学できたこと。
キリスト教徒と交流したりご飯をともにしたりするな、と言われて育ったので、多宗教の人と仲よくするのはいけないことだと思わされていました。そのような印象をもって実際に教会を訪問してみると、彼らは決してイスラム教徒の自分たちを改宗させようとすることはなく、兄弟としてあたたかく接してくれました。
神父さんは、『教会が自爆攻撃を受けたときに真っ先に駆けつけて助けようとしたのはイスラム教徒だった、それに、負傷者がたくさん出たが、たくさんのイスラム教徒が献血に協力してくれた』と教えてくれました。
また、食事を一緒にしないようにと言われてきましたが、実のところ、食材は、自分たちイスラム教徒も調達している同じ店から来ているということを聞いたりして、そのような話が直接できたことで本当に自分の考えが変わりました。…

🌸また、青年たちは、中央アジアやロシアなどとも広く交易を行っていた署名な商人一家による歴史的な建造物も訪れました。この商人一家は貧困層の救援活動など社会福祉活動も行っており、連帯や団結の象徴でもあったようです。

🌼文明の交差点。今回のアクションのような人びとの力で、多様性を誇る、平和な地が戻るはずです!必ず!🍀

🌟アクション「多様」!☆社会的多様性の促進に関する議論!🌟

多様な社会であるパキスタン。しかし、多様性の排除や、暴力的な過激主義も存在しています。この青年グループは様ざまな集団の青年たちを招き、社会的多様性の促進に関する議論のアクションを実施!画期的っ!

最初にトランスジェンダーの青年に意見を聞きました。青年は、政策立案者も含めたすべての人に対して、自分たちも社会の一員であり、自分たちを認め、尊重してほしいと述べました。そして以下のように続けました。「社会で行動していると、多くの青年たちが自分たちの人格に対して否定的な言葉を投げる。それが自分たちにはとてもつらい。自分たちは人間であり、皆さんが社会で持っているような権利がほしい」そして、尊厳を持って、また、お互いを尊重しながら生きたいと語りました。

青年リーダーたちは次のように話しました。「皆さんの活動にはあらゆる人に関わってもらおう。その人を特定の集団の代表者としてではなく、人として考えよう。感情や考えをお互いに共有することは人びとの間にポジティブな考え方を促すものになる。」そして、青年グループのリーダーは、ジェンダーの平等、宗教・宗派の協調、相互の尊敬を進めるために私たちは今日ここにいると語りました。

シーク教徒の青年は「わたしたちに侮辱的な言葉を浴びせないでほしい。多くの青年たちが様ざまな宗教・宗派の人たちに対して侮辱的な言葉を使っている。多様性を促し、犯罪を減らし、異なる宗教・宗派の礼拝の場所に敬意を払おう」と述べました。

キリスト教徒の青年は「多数者と少数者は社会の両極である。責任はすべて政府にあるわけではなく、私たちも宗教・宗派間の協調やお互いの尊重のために動くようにしていくべきである。大学生たちは、いつも多数者、少数者について話している。いい議論ではない。それは暴力を助長することにはなっても多様性をはぐくむことにはならない。青年には平和と社会調和を押し進める義務がある」と語りました。

ヒンドゥー教徒の青年は「私たち青年は社会のために動き、平和と協調を進めなければならない。今日、私は、他の宗教・宗派の参加者の皆さんととよい関係をもちたいと思ってここにいる。私たちはみな、社会の声なのであり、地域での調和をはかる責任を負っている」と述べました。

今回のアクションには、いろいろな集団から65人の青年たちが参加し、議論に深い関心を示しました。会合の最後には、社会の若い声として、地域で社会調和を図り、多様性と、互いの尊重を進めていくことで意見が一致しました!☆ユナイト!☆

🌟宗教学校「マドラサ」の子どもたち!-平和や思いやりを絵に!🌟

宗教の教え、学びが行われる宗教学校「マドラサ」。社会の中で生きる、社会の様ざまなことを知る、といった点からも、一般的な教育科目や課外授業的なものも取り組まれているようです!

青少年は過激化の影響を受けやすく、大学、学校、サイバースペース、難民・避難民キャンプでの過激化や武装勢力の徴兵などが行われることもある…ともいわれます。

こうした中、ペシャワールの青年グループが、宗教学校と協力し、平和や思いやりなどを絵にすることを通し、そうした心を育むピースアートの活動を実施しました!🌷

青年たちは、宗教学校の子どもたち、先生たち、運営者の皆さんに集まってもらい、自分たちが寛容な社会をつくろうとしていること、地域に争いがあふれる中、活動を通じて、集い場をつくり、平和な精神を持ち、他者の意見を受け入れられるようにしていきたいと説明をしました。

その後の議論では、他の主体によってこうした活動が行われることがなく、顧みられていない、疎外されていると感じること、また、この学校では、宗教の学びと加え、一般的な教育科目の学びも行われているので、今回のような活動によって、生徒たちに新たな知識が得られるようになるといった意見があがりました。

また、今後も、子どもたちによる社会の様々な事がらの学びのために、招きたいとも言ってもらったようです!

その後、子どもたちは、平和や思いやりについての自身の感情をもとに絵を描き、展示して皆で見ました!生徒からは、家で飾って、親に見せたいといった声が上がったようです!🌺

青年たちがいうように、社会でのこうした集い場自体がとても大事ですね!宗教学校での様ざまな学びや、こうした取り組みも素晴らしいです!他の主体によってこうした活動が行われることがなく、顧みられていない、疎外されていると感じるという言葉は、聞いてとてもつらいですね。青年たちとのピースアート!よかった!

今後も、青年たちとともにこうした活動が続いていきます!🌟ピース!🌟

🌟「草の根市民基金・ぐらん」様のご助成について🌟

今回の「アフガニスタン・ピースアクション!」の活動には、「草の根市民基金・ぐらん」様の「アジア草の根助成金」のご交付をいただいております。ご助成に心より感謝申し上げます。


「草の根市民基金・ぐらん」様は、生活クラブ生活協同組合・東京様によって設立され、組合員さまをはじめ多くの市⺠の皆さまからのご寄付によって運営されている「市民による市民活動を支援する助成の仕組み」です。

現在は、「認定NPO法⼈まちぽっと」様のご運営です。

今、解決を必要としている社会的課題に取り組む団体の「はじめの一歩」そして「ジャンプアップ」へのご支援です。

理念に敬意を表し、まさに草の根市民の当団体活動へのご支援にお応えすべく、よりよい活動に努めてまいります!

「草の根市民基金・ぐらん」様ウェブサイト→ https://citizensfund-grand.org/

🌟アフガン家庭における女性の教育の重要性:話し合いのアクション!🌟

ペシャワールの青年の女性グループが、パシュトゥン人、特にアフガニスタン人の家庭における女性の教育の重要性を促進するための話し合いのアクションを実施しました!パキスタンには、ペシャワールなどに、紛争から逃れた難民やその子孫であるアフガニスタン人が多く暮らしています。今回のアクションには50名近くの参加があり、アフガニスタン人以外の家庭以外からの参加もありました。

話し合いでは、多くのアフガニスタン人の家庭が女の子を学校に通わせていないことなどが指摘されました。公立・私立を問わず、アフガニスタン人の子どもは受け入れられていますが、パキスタンの教育機関での教育は避けられる傾向があるようです。

そもそも、アフガニスタン人とパキスタン人はお互いに交わろうとしないともいわれます。両国間には、紛争や暴力、過激主義をめぐる相互非難や不信感もあり、パキスタンにいるアフガニスタン人は、「テロ」について責められるようなことも多いようです。

また参加者からは、貧しくて私立の学校には通わせられないという声も上がりました。アフガニスタン人の家庭には貧しい家庭もあり、日雇いの仕事で生計を立てていることもありますが、子どもたちがそうした日雇いの仕事に従事していることもあります。

自分たちの「伝統」から、家族の男性たちが、女性たちを学校に通わせることを許さない、という声も上がりました。また、家事が多く、女性たちを学校に通わせるなどできないという声もありました。

決まりごとが女性たちだけに課される、家族のことや子どもの進路などの大事な事柄に参加する権利がない、気を休めるような場所もなく家で働いているだけ、といったとても深刻な状況も提起されたようです。

話し合いでは、教育一般や女性たちの教育の重要性があらためて説明され、アクションを実施した女性グループからは、自分たちの場合は、学校に通わせてもらうよう親たちに働きかけ、自分たちの強い動機によって、それがかなったという成功談が共有されました。そのうえで、参加者たちに、自分たちの親や夫に働きかけるのは皆さんにかかっているとの呼びかけがなされました。参加者たちは、家族への働きかけに最善を尽くしたいと応えたそうです。

女性たちの置かれた過酷な状況は想像するに余りがあります。そうした中、こうした小さな集まりは決して小さくなく、過酷な状況にある女性たちの集いの場、またチェンジメーカーにもなっていると思います。何とかサポートしていきたいと考えます。同時に、こうした状況に置かれている女性たち自身が変えていかないといけないというのもあまりにも酷な話で、また、上記のように様々な要因がこの状況を作り出しており、社会全体が変わっていくために、社会の様々な主体が、文字通り、あらゆる手段を使っていかないといけないと考えます。私たちも社会の主体の一つとして、そうした努力を続けます!☆ピース!ユナイト!☆

🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟女性たち!(続編)

数十年にわたって戦争が続くアフガニスタン…そうした中、たくさんの平和への思いがアートに!🌷

「アフガニスタン・ピースアクション!」の活動では、まさに戦闘や事件が起こっているような地域で、地域の人びとが、各自が考える平和とは何かについて話し合いもしながら、アート作品として表現する活動を行っています!

自身が考える平和についての表現の場であることと加え、戦争の傷を癒す、一時的にでも戦争から逃れる、感情を発散させる、意見や希望を表す、住民間の平和や協調を促すといった場でもあります。作品完成後には、作成者が参加者の前で作品について説明する場も設けています!

素晴らしい作品とともに、この活動について、随時、ご紹介してまいります!

1回目ご紹介!→🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟こ、これは!なんと芸術的な!の巻🌹

2回目のご紹介!→🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟「平和があれば、そこにはあたたかさがある」🌼

そして今回が3回目のご紹介!前回のご紹介に引き続き、女性たちによる「ピースアート」の活動の様子です!女性たちの活動がきわめて厳しい中、実施されています!アートを通じたたくさんの平和への思いが寄せられました!部屋の中の様子も、とてもステキですね。あたたかく、幸せな気持ちになります。

絵に込めた思い。平和を!🌸

🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟「平和があれば、そこにはあたたかさがある」🌼

数十年にわたって戦争が続くアフガニスタン…そうした中、たくさんの平和への思いがアートに!🌷

「アフガニスタン・ピースアクション!」の活動では、まさに戦闘や事件が起こっているような地域で、地域の人びとが、各自が考える平和とは何かについて話し合いもしながら、アート作品として表現する活動を行っています!「ピースアート!」

自身が考える平和についての表現の場であることと加え、戦争の傷を癒す、一時的にでも戦争から逃れる、感情を発散させる、意見や希望を表す、住民間の平和や協調を促すといった場でもあります。作品完成後には、作成者が参加者の前で作品について説明する場も設けています!

素晴らしい作品とともに、この活動について、随時、ご紹介してまいります!

1回目のご紹介はこちら!→🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟こ、これは!なんと芸術的な!の巻🌹

そして今回が2回目のご紹介!現地では、女性たちの活動がきわめて厳しい中、女性たちによっても「ピースアート」の活動が行われています!上記の一枚!以下のメッセージが書かれています!

「私たちは平和の中、よく生きることができる。もし平和があれば、そこにはあたたかさがある。私たちは平和がほしい。」

…ぐっとときます。。(涙) 絵に込めた思い。平和を!🌸

🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟こ、これは!なんと芸術的な!の巻🌹

数十年にわたって戦争が続くアフガニスタン…そうした中、たくさんの平和への思いがアートに!🌷

「アフガニスタン・ピースアクション!」の活動では、まさに戦闘や事件が起こっているような地域で、地域の人びとが、各自が考える平和とは何かについて話し合いもしながら、アート作品として表現する活動を行っています!

自身が考える平和についての表現の場であることと加え、戦争の傷を癒す、一時的にでも戦争から逃れる、感情を発散させる、意見や希望を表す、住民間の平和や協調を促すといった場でもあります。作品完成後には、作成者が参加者の前で作品について説明する場も設けています!

素晴らしい作品とともに、この活動について、随時、ご紹介してまいります!

まずは、上記の一枚!なんと芸術的な!🌹「平和がほしい」と書いてあります!🌸

描いたのは、向かって右端の、絵を持っている子どもです!すごい才能! 原画を直接見たい!

絵に込めた思い、そして、この子どもたちのためにも平和を!

🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟パキスタン-アフガニスタン・フレンドリーストリート!

活動に参加する青年たちの中から、道の壁に平和の色で絵を描き、平和のスローガンを掲げたいというアイディアが出ました!

そしてこの通りを「パキスタン・アフガニスタン友好の道」(フレンドリーストリート)と名づけようということです!この通りには多くのアフガン難民が暮らしており、また、難民、国境地帯、教育などに関わる政府当局、市民団体、人権活動家なども利用する施設があることから、アピールを行いたいという理由です!

(「(よい人悪い人は外見によるものではなく)よい人はいつも美しい」というメッセージ!)

青年たちや地域の関係者と話し合い、このアクションの実行が決まりました。

青年たちは準備を始めました。地域の人たち、青年たち、近隣の大学や教育機関にもアクションへの協力と参加をお願いしました!

イベント当日、参加者たちは思い思いに社会の寛容性やチームビルディング、平和や連帯を願って絵を描き始めました。訪れる人たちに、青年たちは、私たちは、隣人や家族、友人たちと平和な関係を築きたいのだと説明しました。多くの学生が積極的にアクションに参加しました。

平和の意味は人によりまちまちです。それぞれの参加者が自分なりのとらえ方をしており、それらを比較することは興味深いものです!このアクションはまるで絵画展のようでしたし、関係者からのサポートも得られました!ピース・アーティスト!

 

パキスタンとアフガニスタン青年間の対話アクション!-信頼構築のために-

パキスタンとアフガニスタン青年間の対話アクション!

両国間で、紛争や暴力、過激主義について、相手国への相互非難がなされることも多い中、画期的なアクションです!

パキスタンには、国境沿いの拠点都市であるペシャワールを含め、アフガニスタンから逃れてきた難民の人たち、その子どもたちや孫たちを含め、大変たくさんのアフガニスタンの人たちがいます。

今回のアクションは、そうしたアフガニスタン人の青年も学ぶペシャワール大学で行われました。

ペシャワール大学では、パキスタンの学生とアフガニスタンの学生たちの間に不信感があります。これは両国の青年の間の相互理解が大きく不足していることが原因です。両国に存在する過激主義や武力主義・武装集団をめぐり、互いが相手を非難しています。青年メンバーの一人であるアフガニスタンの学生からは、キャンパス内でパキスタンとアフガニスタンの学生たちが意見の違いから相手の国の旗を燃やす事件があったことの報告がありました。

今回のアクションの目的は、双方の学生たちが顔を合わせて意見を交換し、友情と連帯を築くための機会を与えることです。双方の青年たちが、青年として直面している問題をよりよく理解し、アフガニスタンの青年たちが、パキスタンの青年組織(大学での青年会のような)とより緊密に活動を行うための機会ができることが期待されます。

青年たちの平和の学び合いのワークショップ3回目には、20名のアフガニスタン青年と10名のパキスタン青年が参加し、平和と信頼構築について学びました。

教育が、一般教育、宗教教育とも、思想的な過激主義や暴力的な過激主知を助長する一つの要因にもなっていると多くの人によって考えられている、パキスタンのような国々では、広く受け入れる、寛容な教育のあり方を促進する必要が、より一層、重要で喫緊のものになっているという考えが、青年たちによって展開されていきました。

大学も含め、パキスタンでは多元性や多様性が失われつつあるのは残念なことです。様ざまな大学で、過激主義が拡大し、暴力的な行動の要素が頻繁に認められ、深刻な懸念があります。

このパキスタン・アフガニスタン青年間対話アクションはペシャワール大学で実施されました。青年グループはアクションの目的を次のように述べました。

  • 双方の学生たちのための大学での議論と対話の場をつくり、促進する。
  • 大学での文化間対話の促進のための関係者間の調整と協力を高める。

青年グループは参加者に、この対話が大学で開催されたのは、大学で、そして大学を超えて、両国の青年たちの中で、平和、社会的一体性、そして多様性の促進についての建設的な対話と議論を開始してほしいからであると述べました。大学では、アフガニスタンとパキスタンの青年間でたくさんの争いが報告されており、お互いに受け入れ合うことがなく、過去に起こったことを非難し合い、政治家のせいにしている、とも述べられました。

アフガニスタン学生の中には、外国人の学生として、大学で多くの問題に直面していると話す者もいました。教育書類の証明が必要な時に、書類を証明してもらえず、苦痛を感じているということです。参加者は皆、これはアフガニスタンの学生にとって非常に大きな問題であることを確認し、皆がこの問題を大学の方針に沿って解決することが要請されました。

一方で、パキスタン学生の中には、アフガニスタン学生の多くが、パキスタン国家の団結に否定的な発言をしており、これは容認できないと語る者もいました。

議論のあと、参加者たちは双方の学生で一つの委員会を作り、その委員会が、大学内外の青年に関わる問題を解決していく責任を持つことを提案しました。そして、委員会が青年たちによって設立され、個々の経験と教育に基づく選出も行われました!

 

☆「ジルガ」設立アクション!-地域の伝統的な紛争解決システム-

紛争や過激化の影響は、それまでにあった紛争解決のシステムにも及び、機能しなくなることがあります。ペシャワールを含むアフガニスタンとの国境地域は、こうした影響を特に受けている地域です。そもそも、争いごとは解決されないと、さらに大きくなってしまうことがあります。

今回、ペシャワールの青年グループは、地域の伝統的な紛争解決システムである「ジルガ」を設立するためのアクションを行いました!

最終的に紛争解決を担保する裁判所が必要なのはもちろんですが、その他の多様な紛争解決の仕組みや、お互いの役割分担や連携などによって、様ざまな場面で、人々が利用しやすい形で、適切に紛争を解決していくことが必要です。

「ジルガ」はパキスタン、アフガニスタン両国にある、特に地域の年長者を中心にした話し合いによる地域の伝統的な紛争解決システムです。参加型、迅速、裁判のようにお金がかからないこと、地域言語で行われることなどの特徴があります。

また、紛争の影響を受けた地域では、警察当局によって設立された「紛争解決委員会」(Dispute Resolution Council: DRC)という仕組みもあります。こちらも、裁判以外でも、地域社会のかかわりによって紛争を解決するための仕組みです。

今回のアクションを実施した青年たちは、「紛争解決委員会」(DRC)は、それでもやはり、政府に関係する、もしくは非常に重要とされるような地域の紛争を扱っており、異なる家族・青年・地域社会の人びとの間の小さいと思われるような多数の紛争を解決する時間がないと考え、また、「ジルガ」の方も、利害で動くこともあり、地域人口自体が非常に多いことからも、自分たちで地域に呼びかけて「ジルガ」を設立しようと考えたようです。

青年たちは集まった地域の人たちに「ジルガ」についての説明をあらためて行い、「ジルガ」のメンバーが、個々の経験に基づいて、参加者によって選出されました。地域社会に影響と責任を有する人たちで、地方自治体メンバー、教員、年長者、宗教者からなっています。

青年グループは、「ジルガ」のメンバーに、紛争解決や、青年たちの平和活動などに力を貸してほしいと、あらためてお願いをし、メンバーは協力を約束してくれました!

宗教者とのネットワーク!-平和の取り組みのためにー

宗教、宗教者は、平和や調停の主体として、人道支援の提供主体として、平和のために大きな役割を果たしています。

ペシャワールの青年グループの一つが、宗教者や宗教を学ぶ学生たちに、地域での平和の大切さについて地域の人びとに伝えてもらうために、平和をつくることにおける宗教者の役割について話し合うアクションを実施しました!

青年グループは、このアクションの前段階の学び合いで学んだ講師の宗教学者の考えも引用して、平和の宗教であるイスラムについて話し合い、宗教者の平和の取り組みへの協力を訴えました。

青年グループは、宗教者に「皆さまは団結のシンボルであり、人々はあなたがたのご意見やお話を尊敬しています。私たちの活動に賛同していただけるなら、平和を促進し、青年たちが地域で平和に行動するよう働きかけてほしい。皆さまには、金曜礼拝をはじめ様々な行事で、青年たちに、平和な振る舞いをし、平和に向けた行動をサポートするよう伝えるたくさんの機会があります。」と伝えました。宗教者たちは、活動に感謝の意を表し、目標の達成にむけてのサポートを約束してくれました!

この話し合いの後、宗教指導者による宗教儀式での平和の教えが実際に開始され、日々の暮らしの中での平和的な振る舞いを促してくれています。特に、宗教学校(マドラサ)の青年たちには、宗教教育とともに、社会の他の側面についての知識を高めるため、政府の学校での教育も開始するよう促しているそうです。

「紛争地住民発☆アフガニスタン4つのピースアクション!」☆実施初期報告☆

当団体では、10月末-11月初めにかけて「紛争地住民発☆アフガニスタン4つのピースアクション!」を実施いたしました。紛争地に住み暮らす人びと自身が発案・実施する平和のためのアクションです。

実施地域では、実際に激しい戦闘や事件が起こっており、多くの場合、政治・軍事的にデリケートなテーマに直接取り組むことはきわめて困難です。そうした中、それでもできることを!と、実施可能な限りで、行われるアクションです。ここに、写真と合わせまして初期的なご報告をさせていただいております。

アクション実施のために行っておりましたクラウドファンディング企画では、企画サイトを通じて205,000円、別途の形で32,000円、計:237,000円のご寄付、多くの励ましのメッセージ、広報へのご協力、ご取材など、大きな力をいただきました。心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。今後のご報告は、団体HP、FB、ツイッター、メール通信、企画サイトなどでも行ってまいります。

これらアクションは実施可能になったものの、同国での平和活動や組織全体では、依然、資金が不足しております。こちらより、ぜひ、ご支援をお願いできれば大変ありがたく思っております。→https://pv-u.org/donation/

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

※キャンペーンサイト(期間終了)→https://syncable.biz/campaign/1273/
※毎日新聞ご取材記事→https://mainichi.jp/articles/20201015/k00/00m/030/039000c  ご紙面:11/3朝刊。

🌷ピース☆伝統格技!🌷政府軍・外国軍や複数の武装勢力が入り乱れる戦闘地。住民たちにも様々なグループや考え方が。そんな違いも超え、対戦相手を押し出す地域の伝統格技を皆で行い、同時に、平和について考え、平和を訴えるメッセージも発信!この格技自体、紛争下、廃れたようになっており、復興の活動自体に平和のメッセージがあります。戦闘の爆発音や銃声が聞こえる中、多くの人が集まって、行われました。関係者は、「人びとがどれだけ平和を欲しているかが分かる」と話しています。木の上からも子どもたちが応援!

🌷ピース☆戦争遺児の支援!🌷この地は、武装勢力も存在し、激しい戦闘地となり、多数の事件が起こってきた地域。戦争で父親を失った子どもたち。父親たちには、政府治安機構、様々な武装勢力、一般市民を含んでいます。置かれた状況からも、誤った道に行かないための学びの場、精神的苦痛やストレス緩和のためのゲームや塗り絵などの場を設け、寒い冬に備えた衣服の配布も行いました!

🌷ピース☆ランナーズ!🌷Sports for Peace! 若者ランナーが平和のイベントとして疾走!レース前にも平和のメッセージとともに町を行進!日本からもオンラインでライブ応援!

🌷ピース☆ブック・クラブ!🌷自分自身・家族・地域のあり方、それぞれの権利と責任、ボランティアシップ、地域の結びつき、紛争を止めることなどに関する本を読み、心を開き、自身で考え、内容を議論!

☆「銃ではなく教育を!」アクション!☆

ペシャワールの青年グループの一つが「銃ではなく教育を」というテーマでの地域での話し合いのアクションを実施しました!

今回のアクションが行われた地域を含む、広くこの領域一帯では、銃の所持が普通のことのようになされています。人びとは、家族間、土地、民族に関わる争いごとがあって、常に危険を感じるため、身を守るために銃を使用するのだといいます。また、人びとは「息子たちは銃である」とも言います。なんという表現でしょう。男性が争いごとに関わるので、男性たちの力があることで相手方に圧力をかけることができるのだといいます。

今回のアクションが行われた地域は、非常に厳しい貧困地域でもあり、それが理由で教育が優先的なものとされていません。貧しさから、ほとんどの子どもたちが車両整備場、農地、ブロック工場などでの児童労働に従事しています。

こうした状況から、今、自分たちは、こうした悪い慣習を次の世代に渡してしまっているという声が上がり、「銃ではなく教育を」というテーマで話し合うという、今回のアクションが実現しました!このアクションを行うための事前協議を地域の人びとと何度か行う中で、多くの人が、こうした問題について話し合うこともなかったし、引き起こされる悪い結果について考えたこともなかったと語ったそうです。

本番のアクションでは、青年グループは地域の年長者や政治指導者、青年、宗教指導者らを会合に招き、以下のような議論を行いました。

銃については、政府からの適切な許可証がなければ、全ての銃の所持と使用が犯罪であるということが説明されました。

教育については、地域からは、子どもたちを学校に通わせないのは貧しいからだという声が上がりました。青年たちは、現在、この地域の政府によって無料で教材が配布されており、また、貧しい家庭の子どもたちへの授業料は廃止されたことについて説明しました。長年にわたり紛争に伴う様々な困難に苦しんできたこの地域の人びとのための措置です。

教育に関しては以下のような議論が行われました。

教育は平和構築になくてはならないものである。教育を通して人は知識を得るにとどまらず、道徳や社会的規範、礼儀、正しいふるまい、人とのスムースな意志疎通の取り方など、多くのことを学ぶ。攻撃的にならずに問題を解決する手段も見つけられるだろう。

青年たちは教育の重要性について切々と語りました。

グループのリーダーはこう語りました。

「子どもは学校で勉強をし、課外授業に参加して楽しみを見つけ、武器を使った紛争に関わるのを避けることができる。教育は、何が正しくて何がよくないことかを理解し、賢い判断を下すことを可能にする。逆に教育の機会が与えられないと、争いやもめ事が起きるだろう。平和な社会、地域国を作るために教育の意義が認識されるべきである」。

他のメンバーからは、教育は人間の進歩と貧困の撲滅にとってもっとも必要とされるものであろう、との意見が出ました。教育によって次の世代が、個々の幸福・健康や安全、将来の政治・経済・社会・文化・様ざまな仕組みなどの発展をよく理解できるようになると。

最後に青年たちは参加者たちに向かって「ぜひ子どもを学校に行かせてほしい。教育は平和にとってたいへん必要なものだから」と訴えました。子どもを働かせている親の中には、子どもを学校に行かせるようにすると、その場で約束する人がいました!

青年たちはまた参加者に、今回の話し合いに参加しなかった人たちにも、様ざまな集まりや場で、今日のメッセージを伝えてほしいと語りました。また、今回の話し合い内容を伝えていくためのボランティアグループが設立されたそうです!