活動地ペシャワールがあるハイバル・パフトゥンハー州(KP)では、公立大学で様々な専門分野で教育を受けた女性の多くが、文化的障壁や宗教的プレッシャー、家族の干渉により、自身の専門分野を役に立てることができない方向へと進んでいるとのことです。全ての女性が家族の希望に沿う形で仕事を始め、その多くが家庭における主婦、あるいは世話係となっているとのこと。彼女たちに対するこのような社会からの反応は、教育を受けた女性の搾取と誤解へとつながり、また、こうした状況は家族制度に影響し、社会を不安定にするとのことです。
⭐こうした背景から、この活動でのワークショップで研修を積んだ女性によって、女性たちのキャリア・カウンセリングについて議論し、行動を呼びかけるアクションが実行されました!
この青年グループは、地域での自身の経験からこのアクションを選びました。彼女たちはこのアクションに、私立学校の教員、若い女性、そして地域の人たちからなる参加者を招待しました。
グループリーダーによれば、社会のあらゆるところで女性のエンパワーメントについて語られているにもかかわらず、実際には、KP州の地方部では、地域で暮らす女性たちにとって適切なエンパワーメントプログラムが存在しません。さらに、彼女が言うには、パンジャーブ州政府は教育カリキュラムに女性に対するキャリア・カウンセリングを導入しましたが、KP州では政府のそうした政策はありません。女性たちは非常に専門的な学位を得ているのですが、それに対し、社会における多くの問題に直面しているために、ふさわしいキャリアを開始することができずにいます。家族は私たちに専門性にかなった職に就くことを許してくれませんし、それどころか競争試験に応募書類を提出することも許可されません。グループリーダーによれば、多くの家族は非常に宗教的で、女性の活動を厳格に家庭内に制限していますので、彼女たちは家庭内における日常的な仕事をしています。
🌷グループリーダーたちは、女性にとって他の女性と感じていることや希望を共有する適切な場がないので、女性に対するキャリア・カウンセリングについて伝えるためにこの場を設けたのだと参加者に語りました!また、グループリーダーたちは、参加者に、自分の希望と教育に沿って仕事を選んでほしいということ、さらにこの問題について家族に働きかけてほしいということ、人は自身の好きな分野で働かないと能力とやる気を失ってしまうのだということを伝えました!
🌺グループワークでは、参加者全員が意見と、地域社会に基づくプログラムにおいて女性へのキャリア・カウンセリングを進めていくための様々なアイディアを共有しました!
ある参加者は、女性の警察官として働くことに興味があったけれども、もし警察に就職したら自分たちはあなたのの親ではないと両親に言われたと語りました。このプレッシャーによって、彼女は私立学校で働くことを選びました。別の参加者は、政治家になりたかったけれども、そうした彼女の希望に対して、家族は非常に強い不信感を持ったという経験を話しました。また、別の参加者は、人々はキャリア・カウンセリングについて語るけれど、私たちの家族は婚礼や結婚相手の自由な選択も許可していない、と述べました。
全ての参加者が共通して語ったのは、こうした状況によって、私たちの社会の女性は自身の家族や子どもを社会に合わせていくようにする立場にないということです。
💐アクションの最後には、参加者全員が、社会における教育を受けた女性として、家族や地域において、ともに行動することを通して女性のエンパワーメントを促進していこうということで一致しました!
🌼この青年グループはこのアクションに何人かの私立学校教員を招きました。青年メンバーによれば、彼女たちは、学校の女子学生にキャリア・カウンセリングについての特別授業を行うつもりだということです。教員たちは、これからの世代に自分たちの権利や気持ちの尊重について伝え、彼女たちの考え方を導くことが自分たちの願いなのだと語りました。さらに、教員たちは、それぞれの教員には学校の25人から30人の女子学生がおり、キャリア・カウンセリングについて日常業務の中で特別に時間を設けて実施する計画を進めていくと話しました。