🌟平和人列伝☆女性たち-キャリア・カウンセリング!望む将来に向けて!


活動地ペシャワールがあるハイバル・パフトゥンハー州(KP)では、公立大学で様々な専門分野で教育を受けた女性の多くが、文化的障壁や宗教的プレッシャー、家族の干渉により、自身の専門分野を役に立てることができない方向へと進んでいるとのことです。全ての女性が家族の希望に沿う形で仕事を始め、その多くが家庭における主婦、あるいは世話係となっているとのこと。彼女たちに対するこのような社会からの反応は、教育を受けた女性の搾取と誤解へとつながり、また、こうした状況は家族制度に影響し、社会を不安定にするとのことです。

⭐こうした背景から、この活動でのワークショップで研修を積んだ女性によって、女性たちのキャリア・カウンセリングについて議論し、行動を呼びかけるアクションが実行されました!

この青年グループは、地域での自身の経験からこのアクションを選びました。彼女たちはこのアクションに、私立学校の教員、若い女性、そして地域の人たちからなる参加者を招待しました。

グループリーダーによれば、社会のあらゆるところで女性のエンパワーメントについて語られているにもかかわらず、実際には、KP州の地方部では、地域で暮らす女性たちにとって適切なエンパワーメントプログラムが存在しません。さらに、彼女が言うには、パンジャーブ州政府は教育カリキュラムに女性に対するキャリア・カウンセリングを導入しましたが、KP州では政府のそうした政策はありません。女性たちは非常に専門的な学位を得ているのですが、それに対し、社会における多くの問題に直面しているために、ふさわしいキャリアを開始することができずにいます。家族は私たちに専門性にかなった職に就くことを許してくれませんし、それどころか競争試験に応募書類を提出することも許可されません。グループリーダーによれば、多くの家族は非常に宗教的で、女性の活動を厳格に家庭内に制限していますので、彼女たちは家庭内における日常的な仕事をしています。

🌷グループリーダーたちは、女性にとって他の女性と感じていることや希望を共有する適切な場がないので、女性に対するキャリア・カウンセリングについて伝えるためにこの場を設けたのだと参加者に語りました!また、グループリーダーたちは、参加者に、自分の希望と教育に沿って仕事を選んでほしいということ、さらにこの問題について家族に働きかけてほしいということ、人は自身の好きな分野で働かないと能力とやる気を失ってしまうのだということを伝えました!

🌺グループワークでは、参加者全員が意見と、地域社会に基づくプログラムにおいて女性へのキャリア・カウンセリングを進めていくための様々なアイディアを共有しました!

ある参加者は、女性の警察官として働くことに興味があったけれども、もし警察に就職したら自分たちはあなたのの親ではないと両親に言われたと語りました。このプレッシャーによって、彼女は私立学校で働くことを選びました。別の参加者は、政治家になりたかったけれども、そうした彼女の希望に対して、家族は非常に強い不信感を持ったという経験を話しました。また、別の参加者は、人々はキャリア・カウンセリングについて語るけれど、私たちの家族は婚礼や結婚相手の自由な選択も許可していない、と述べました。

全ての参加者が共通して語ったのは、こうした状況によって、私たちの社会の女性は自身の家族や子どもを社会に合わせていくようにする立場にないということです。

💐アクションの最後には、参加者全員が、社会における教育を受けた女性として、家族や地域において、ともに行動することを通して女性のエンパワーメントを促進していこうということで一致しました!

🌼この青年グループはこのアクションに何人かの私立学校教員を招きました。青年メンバーによれば、彼女たちは、学校の女子学生にキャリア・カウンセリングについての特別授業を行うつもりだということです。教員たちは、これからの世代に自分たちの権利や気持ちの尊重について伝え、彼女たちの考え方を導くことが自分たちの願いなのだと語りました。さらに、教員たちは、それぞれの教員には学校の25人から30人の女子学生がおり、キャリア・カウンセリングについて日常業務の中で特別に時間を設けて実施する計画を進めていくと話しました。

🌟厳しい状況の中、望む将来に向けて!ユナイト!

🌟平和人列伝☆女性たち-ハラスメントと闘う!

☆ペシャワールの公立大学において女性へのハラスメントは、とても日常的な問題になってしまっているようです。「パルダ」という女性隔離の慣習から、女性の行動や移動には非常に制限があって、こうした制限から、女性は教育機関でも、自身を守る力がないとのことです。男性教師の多くが、大学における女性に対する性的ハラスメントに関わっているとのこと。

こうした背景から、公立大学における女性へのハラスメントについて議論し、行動を呼びかけるアクションが行われました!具体的なハラスメントの体験も共有されています。厳しい状況下で闘う女性たち!すごいっ!

🌷まず、グループ・リーダーより、グループの全参加者に歓迎の言葉が述べられました。彼女は参加者に「このミーティングで非常に重要な女性の抱える問題について話したいと思います」と伝え、「大学の学生として、学部で私たちは同じ問題に直面しており、本日はその問題についてみなさんに伝えたいと思ってここにいます」と語りました。

彼女が言うには、男性教師や職員が女性に対するハラスメントに関わっています。彼らは女子学生を呼び出し、「私とプライベートな時間を過ごして関係を深めるなら、大学の期末によい成績を与えるし、君は奨学金を得ることができる」と言ったのだそうです。

グループリーダーは参加者に、「この地域の公立大学におけるこうした全ての困難を意識し、大学内であなたの尊厳を守る方法を取り入れましょう」と伝えました。また、彼女は、今述べたようなことについて誰かに言われたら、そのことについて大学の運営側に直接報告することができること、その理由としてパキスタン政府が女性保護法を議会で通し、女性の権利が大学の運営側によって守られることについても参加者に認識してもらいました。

参加者からは以下のような発言がありました。

参加者1:私も仕事で同じような問題に直面しました。学校のオーナーが私に「親しくなって外で会うようになれば、月給を上げる」と言ったんです。

参加者2および参加者3:私たちは大学で同じクラスにいたのですが、事務長が私たちを招いて「君たちが自分に親密な感情を持つのなら、学費を免除する」と言いました。

💐以上の議論を踏まえて、参加した全ての女性は大学においてこの問題に対する意識を高め、ハラスメントによる負の結果について他の女性に伝えていこうという点で一致しました!

🍀グループリーダーはアクションの前に行われた平和に関するワークショップに参加したペシャワールの青少年メンバーです。ワークショップの後のアクションを行うために、この問題に焦点をあてました。

彼女はワークショップでこの問題について議論し、公立大学における女性に対するハラスメントの事例をいくつか共有しました。他の青少年メンバーに、自分と友人がそうしたひどい体験をしたと語りました。

さらに、「ワークショップの後、私たちは大学で女性に対する性的ハラスメントに対する抗議の行進とデモをしました。私たちはこの問題について他の多くの女性学生に伝え、そうした行為について大学の運営側に報告してほしいと説得しました」と話しています。

⭐厳しい状況下で闘う女性たち!すごいっ!ユナイト!🌸

🌟平和人列伝☆アーティスト編!(詩・歌・劇)🌟

豊かな文化を誇るパキスタン、そしてペシャワール。しかし、過激主義によって文化や平和的な集まりなどが攻撃を受け、恐怖から国外に逃げた文化人もいます。

💐そうした中、青年たちが、詩を詠み、歌を歌い、劇を演じることによって文化を復興するアクションが行われました!過激主義により失われた文化。復興それ自体がピースアクション!加えて、さらにその中で、平和が訴えられました!参加した青年たちも、様ざまな民族、宗教、集団を含んでおり、その多様性がピースアクション!熱のこもった詩、歌、劇に、参加者からも歓声やどよめきなども上がり、大いに盛り上がりました!

🌷事前に助言者がついて、技術を磨き、本番に臨みました!

⭐詩は、ほとんどの青年が平和を詠う著名な詩人の詩を詠みました!詩の中には、青年たちに寛容について訴えたものもあるそうです。青年たちも、平和をつくることにおける青年の役割を強調しました!

⭐劇は、対話劇です。なんと興味深い!親子の対話劇で、過激主義によって自分たちの文化活動、規範、もてなしの心、寄り合いの場、争いごと解決の仕組みなどが失われてしまったことを説明するものだそうです!

🌼青年たちは今、自身の文化や社会へのその肯定的な影響について知る由がなく、このアクションで平和や協調について語ったのだということ、また、過去の歴史が、自分たちが平和な人びとであり、他者に敬意を払う人びとであることを示していることが説明されました!

🌸皆がピースアーティスト!ユナイト!

🌟アクション「多様」!☆多様な宗教施設の訪問アクション!🌟

🌟多様性にユナイト!☆多様な宗教施設の訪問アクション!🌟

「2013年9月22日11時45分、日曜日の礼拝の後に起こった2つの自爆攻撃で亡くなったオール・セインツ教会ペシャワールの殉死者に捧げる」(写真:追悼碑)

文明の交差点、多様な宗教があるパキスタン、そしてペシャワール…しかし、多様性への攻撃、悲惨な事件も起こってきました…

🌷今回、青年グループが様ざまな宗教施設を訪問し、多様性を学び、尊重し、平和を訴えるアクションを実施!キリスト教の教会、ヒンドゥ教の寺院、イスラム教のモスクを訪れました。キリスト教の教会は自爆攻撃を受けており、ヒンドゥ教の寺院は破壊や冒涜行為の被害も受けたこともあります。マイノリティの宗教施設には行かないように、過激主義者が危険だ、とも考えられている中、このアクション、すごすぎます!参加者自身も様ざまな層の青年を含んでいます!

キリスト教の教会は、2013年に2回の自爆攻撃を受け、127名の方が亡くなっています。冒頭の写真は、亡くなった方の追悼碑です。別の面にもお名前が刻まれています。さらにこの5月、負傷されていた方が亡くなったという報道がありました…とても悲しい気持ちになりました…

参加者の青年の一人は次のように語っています。

💐…よかったことは、実際に訪れてあたたかい歓迎を受けたことで、自分をはじめ、参加者の意識がガラッと変わったこと。他宗教の人にこんなにもよく接してくれるのかということを経験しました。
そして、違う宗教の豊かさに触れ、多様性を感じたこと、祈りをささげる聖なる場所を訪れたので、それぞれが他宗教・異なる人々の祈りに対し、リスペクトをもって見学できたこと。
キリスト教徒と交流したりご飯をともにしたりするな、と言われて育ったので、多宗教の人と仲よくするのはいけないことだと思わされていました。そのような印象をもって実際に教会を訪問してみると、彼らは決してイスラム教徒の自分たちを改宗させようとすることはなく、兄弟としてあたたかく接してくれました。
神父さんは、『教会が自爆攻撃を受けたときに真っ先に駆けつけて助けようとしたのはイスラム教徒だった、それに、負傷者がたくさん出たが、たくさんのイスラム教徒が献血に協力してくれた』と教えてくれました。
また、食事を一緒にしないようにと言われてきましたが、実のところ、食材は、自分たちイスラム教徒も調達している同じ店から来ているということを聞いたりして、そのような話が直接できたことで本当に自分の考えが変わりました。…

🌸また、青年たちは、中央アジアやロシアなどとも広く交易を行っていた署名な商人一家による歴史的な建造物も訪れました。この商人一家は貧困層の救援活動など社会福祉活動も行っており、連帯や団結の象徴でもあったようです。

🌼文明の交差点。今回のアクションのような人びとの力で、多様性を誇る、平和な地が戻るはずです!必ず!🍀

🌟アクション「多様」!☆社会的多様性の促進に関する議論!🌟

多様な社会であるパキスタン。しかし、多様性の排除や、暴力的な過激主義も存在しています。この青年グループは様ざまな集団の青年たちを招き、社会的多様性の促進に関する議論のアクションを実施!画期的っ!

最初にトランスジェンダーの青年に意見を聞きました。青年は、政策立案者も含めたすべての人に対して、自分たちも社会の一員であり、自分たちを認め、尊重してほしいと述べました。そして以下のように続けました。「社会で行動していると、多くの青年たちが自分たちの人格に対して否定的な言葉を投げる。それが自分たちにはとてもつらい。自分たちは人間であり、皆さんが社会で持っているような権利がほしい」そして、尊厳を持って、また、お互いを尊重しながら生きたいと語りました。

青年リーダーたちは次のように話しました。「皆さんの活動にはあらゆる人に関わってもらおう。その人を特定の集団の代表者としてではなく、人として考えよう。感情や考えをお互いに共有することは人びとの間にポジティブな考え方を促すものになる。」そして、青年グループのリーダーは、ジェンダーの平等、宗教・宗派の協調、相互の尊敬を進めるために私たちは今日ここにいると語りました。

シーク教徒の青年は「わたしたちに侮辱的な言葉を浴びせないでほしい。多くの青年たちが様ざまな宗教・宗派の人たちに対して侮辱的な言葉を使っている。多様性を促し、犯罪を減らし、異なる宗教・宗派の礼拝の場所に敬意を払おう」と述べました。

キリスト教徒の青年は「多数者と少数者は社会の両極である。責任はすべて政府にあるわけではなく、私たちも宗教・宗派間の協調やお互いの尊重のために動くようにしていくべきである。大学生たちは、いつも多数者、少数者について話している。いい議論ではない。それは暴力を助長することにはなっても多様性をはぐくむことにはならない。青年には平和と社会調和を押し進める義務がある」と語りました。

ヒンドゥー教徒の青年は「私たち青年は社会のために動き、平和と協調を進めなければならない。今日、私は、他の宗教・宗派の参加者の皆さんととよい関係をもちたいと思ってここにいる。私たちはみな、社会の声なのであり、地域での調和をはかる責任を負っている」と述べました。

今回のアクションには、いろいろな集団から65人の青年たちが参加し、議論に深い関心を示しました。会合の最後には、社会の若い声として、地域で社会調和を図り、多様性と、互いの尊重を進めていくことで意見が一致しました!☆ユナイト!☆

🌟宗教学校「マドラサ」の子どもたち!-平和や思いやりを絵に!🌟

宗教の教え、学びが行われる宗教学校「マドラサ」。社会の中で生きる、社会の様ざまなことを知る、といった点からも、一般的な教育科目や課外授業的なものも取り組まれているようです!

青少年は過激化の影響を受けやすく、大学、学校、サイバースペース、難民・避難民キャンプでの過激化や武装勢力の徴兵などが行われることもある…ともいわれます。

こうした中、ペシャワールの青年グループが、宗教学校と協力し、平和や思いやりなどを絵にすることを通し、そうした心を育むピースアートの活動を実施しました!🌷

青年たちは、宗教学校の子どもたち、先生たち、運営者の皆さんに集まってもらい、自分たちが寛容な社会をつくろうとしていること、地域に争いがあふれる中、活動を通じて、集い場をつくり、平和な精神を持ち、他者の意見を受け入れられるようにしていきたいと説明をしました。

その後の議論では、他の主体によってこうした活動が行われることがなく、顧みられていない、疎外されていると感じること、また、この学校では、宗教の学びと加え、一般的な教育科目の学びも行われているので、今回のような活動によって、生徒たちに新たな知識が得られるようになるといった意見があがりました。

また、今後も、子どもたちによる社会の様々な事がらの学びのために、招きたいとも言ってもらったようです!

その後、子どもたちは、平和や思いやりについての自身の感情をもとに絵を描き、展示して皆で見ました!生徒からは、家で飾って、親に見せたいといった声が上がったようです!🌺

青年たちがいうように、社会でのこうした集い場自体がとても大事ですね!宗教学校での様ざまな学びや、こうした取り組みも素晴らしいです!他の主体によってこうした活動が行われることがなく、顧みられていない、疎外されていると感じるという言葉は、聞いてとてもつらいですね。青年たちとのピースアート!よかった!

今後も、青年たちとともにこうした活動が続いていきます!🌟ピース!🌟

🌟アフガン家庭における女性の教育の重要性:話し合いのアクション!🌟

ペシャワールの青年の女性グループが、パシュトゥン人、特にアフガニスタン人の家庭における女性の教育の重要性を促進するための話し合いのアクションを実施しました!パキスタンには、ペシャワールなどに、紛争から逃れた難民やその子孫であるアフガニスタン人が多く暮らしています。今回のアクションには50名近くの参加があり、アフガニスタン人以外の家庭以外からの参加もありました。

話し合いでは、多くのアフガニスタン人の家庭が女の子を学校に通わせていないことなどが指摘されました。公立・私立を問わず、アフガニスタン人の子どもは受け入れられていますが、パキスタンの教育機関での教育は避けられる傾向があるようです。

そもそも、アフガニスタン人とパキスタン人はお互いに交わろうとしないともいわれます。両国間には、紛争や暴力、過激主義をめぐる相互非難や不信感もあり、パキスタンにいるアフガニスタン人は、「テロ」について責められるようなことも多いようです。

また参加者からは、貧しくて私立の学校には通わせられないという声も上がりました。アフガニスタン人の家庭には貧しい家庭もあり、日雇いの仕事で生計を立てていることもありますが、子どもたちがそうした日雇いの仕事に従事していることもあります。

自分たちの「伝統」から、家族の男性たちが、女性たちを学校に通わせることを許さない、という声も上がりました。また、家事が多く、女性たちを学校に通わせるなどできないという声もありました。

決まりごとが女性たちだけに課される、家族のことや子どもの進路などの大事な事柄に参加する権利がない、気を休めるような場所もなく家で働いているだけ、といったとても深刻な状況も提起されたようです。

話し合いでは、教育一般や女性たちの教育の重要性があらためて説明され、アクションを実施した女性グループからは、自分たちの場合は、学校に通わせてもらうよう親たちに働きかけ、自分たちの強い動機によって、それがかなったという成功談が共有されました。そのうえで、参加者たちに、自分たちの親や夫に働きかけるのは皆さんにかかっているとの呼びかけがなされました。参加者たちは、家族への働きかけに最善を尽くしたいと応えたそうです。

女性たちの置かれた過酷な状況は想像するに余りがあります。そうした中、こうした小さな集まりは決して小さくなく、過酷な状況にある女性たちの集いの場、またチェンジメーカーにもなっていると思います。何とかサポートしていきたいと考えます。同時に、こうした状況に置かれている女性たち自身が変えていかないといけないというのもあまりにも酷な話で、また、上記のように様々な要因がこの状況を作り出しており、社会全体が変わっていくために、社会の様々な主体が、文字通り、あらゆる手段を使っていかないといけないと考えます。私たちも社会の主体の一つとして、そうした努力を続けます!☆ピース!ユナイト!☆

🌟平和人列伝☆アーティスト編🌟パキスタン-アフガニスタン・フレンドリーストリート!

活動に参加する青年たちの中から、道の壁に平和の色で絵を描き、平和のスローガンを掲げたいというアイディアが出ました!

そしてこの通りを「パキスタン・アフガニスタン友好の道」(フレンドリーストリート)と名づけようということです!この通りには多くのアフガン難民が暮らしており、また、難民、国境地帯、教育などに関わる政府当局、市民団体、人権活動家なども利用する施設があることから、アピールを行いたいという理由です!

(「(よい人悪い人は外見によるものではなく)よい人はいつも美しい」というメッセージ!)

青年たちや地域の関係者と話し合い、このアクションの実行が決まりました。

青年たちは準備を始めました。地域の人たち、青年たち、近隣の大学や教育機関にもアクションへの協力と参加をお願いしました!

イベント当日、参加者たちは思い思いに社会の寛容性やチームビルディング、平和や連帯を願って絵を描き始めました。訪れる人たちに、青年たちは、私たちは、隣人や家族、友人たちと平和な関係を築きたいのだと説明しました。多くの学生が積極的にアクションに参加しました。

平和の意味は人によりまちまちです。それぞれの参加者が自分なりのとらえ方をしており、それらを比較することは興味深いものです!このアクションはまるで絵画展のようでしたし、関係者からのサポートも得られました!ピース・アーティスト!

 

パキスタンとアフガニスタン青年間の対話アクション!-信頼構築のために-

パキスタンとアフガニスタン青年間の対話アクション!

両国間で、紛争や暴力、過激主義について、相手国への相互非難がなされることも多い中、画期的なアクションです!

パキスタンには、国境沿いの拠点都市であるペシャワールを含め、アフガニスタンから逃れてきた難民の人たち、その子どもたちや孫たちを含め、大変たくさんのアフガニスタンの人たちがいます。

今回のアクションは、そうしたアフガニスタン人の青年も学ぶペシャワール大学で行われました。

ペシャワール大学では、パキスタンの学生とアフガニスタンの学生たちの間に不信感があります。これは両国の青年の間の相互理解が大きく不足していることが原因です。両国に存在する過激主義や武力主義・武装集団をめぐり、互いが相手を非難しています。青年メンバーの一人であるアフガニスタンの学生からは、キャンパス内でパキスタンとアフガニスタンの学生たちが意見の違いから相手の国の旗を燃やす事件があったことの報告がありました。

今回のアクションの目的は、双方の学生たちが顔を合わせて意見を交換し、友情と連帯を築くための機会を与えることです。双方の青年たちが、青年として直面している問題をよりよく理解し、アフガニスタンの青年たちが、パキスタンの青年組織(大学での青年会のような)とより緊密に活動を行うための機会ができることが期待されます。

青年たちの平和の学び合いのワークショップ3回目には、20名のアフガニスタン青年と10名のパキスタン青年が参加し、平和と信頼構築について学びました。

教育が、一般教育、宗教教育とも、思想的な過激主義や暴力的な過激主知を助長する一つの要因にもなっていると多くの人によって考えられている、パキスタンのような国々では、広く受け入れる、寛容な教育のあり方を促進する必要が、より一層、重要で喫緊のものになっているという考えが、青年たちによって展開されていきました。

大学も含め、パキスタンでは多元性や多様性が失われつつあるのは残念なことです。様ざまな大学で、過激主義が拡大し、暴力的な行動の要素が頻繁に認められ、深刻な懸念があります。

このパキスタン・アフガニスタン青年間対話アクションはペシャワール大学で実施されました。青年グループはアクションの目的を次のように述べました。

  • 双方の学生たちのための大学での議論と対話の場をつくり、促進する。
  • 大学での文化間対話の促進のための関係者間の調整と協力を高める。

青年グループは参加者に、この対話が大学で開催されたのは、大学で、そして大学を超えて、両国の青年たちの中で、平和、社会的一体性、そして多様性の促進についての建設的な対話と議論を開始してほしいからであると述べました。大学では、アフガニスタンとパキスタンの青年間でたくさんの争いが報告されており、お互いに受け入れ合うことがなく、過去に起こったことを非難し合い、政治家のせいにしている、とも述べられました。

アフガニスタン学生の中には、外国人の学生として、大学で多くの問題に直面していると話す者もいました。教育書類の証明が必要な時に、書類を証明してもらえず、苦痛を感じているということです。参加者は皆、これはアフガニスタンの学生にとって非常に大きな問題であることを確認し、皆がこの問題を大学の方針に沿って解決することが要請されました。

一方で、パキスタン学生の中には、アフガニスタン学生の多くが、パキスタン国家の団結に否定的な発言をしており、これは容認できないと語る者もいました。

議論のあと、参加者たちは双方の学生で一つの委員会を作り、その委員会が、大学内外の青年に関わる問題を解決していく責任を持つことを提案しました。そして、委員会が青年たちによって設立され、個々の経験と教育に基づく選出も行われました!

 

☆「ジルガ」設立アクション!-地域の伝統的な紛争解決システム-

紛争や過激化の影響は、それまでにあった紛争解決のシステムにも及び、機能しなくなることがあります。ペシャワールを含むアフガニスタンとの国境地域は、こうした影響を特に受けている地域です。そもそも、争いごとは解決されないと、さらに大きくなってしまうことがあります。

今回、ペシャワールの青年グループは、地域の伝統的な紛争解決システムである「ジルガ」を設立するためのアクションを行いました!

最終的に紛争解決を担保する裁判所が必要なのはもちろんですが、その他の多様な紛争解決の仕組みや、お互いの役割分担や連携などによって、様ざまな場面で、人々が利用しやすい形で、適切に紛争を解決していくことが必要です。

「ジルガ」はパキスタン、アフガニスタン両国にある、特に地域の年長者を中心にした話し合いによる地域の伝統的な紛争解決システムです。参加型、迅速、裁判のようにお金がかからないこと、地域言語で行われることなどの特徴があります。

また、紛争の影響を受けた地域では、警察当局によって設立された「紛争解決委員会」(Dispute Resolution Council: DRC)という仕組みもあります。こちらも、裁判以外でも、地域社会のかかわりによって紛争を解決するための仕組みです。

今回のアクションを実施した青年たちは、「紛争解決委員会」(DRC)は、それでもやはり、政府に関係する、もしくは非常に重要とされるような地域の紛争を扱っており、異なる家族・青年・地域社会の人びとの間の小さいと思われるような多数の紛争を解決する時間がないと考え、また、「ジルガ」の方も、利害で動くこともあり、地域人口自体が非常に多いことからも、自分たちで地域に呼びかけて「ジルガ」を設立しようと考えたようです。

青年たちは集まった地域の人たちに「ジルガ」についての説明をあらためて行い、「ジルガ」のメンバーが、個々の経験に基づいて、参加者によって選出されました。地域社会に影響と責任を有する人たちで、地方自治体メンバー、教員、年長者、宗教者からなっています。

青年グループは、「ジルガ」のメンバーに、紛争解決や、青年たちの平和活動などに力を貸してほしいと、あらためてお願いをし、メンバーは協力を約束してくれました!

宗教者とのネットワーク!-平和の取り組みのためにー

宗教、宗教者は、平和や調停の主体として、人道支援の提供主体として、平和のために大きな役割を果たしています。

ペシャワールの青年グループの一つが、宗教者や宗教を学ぶ学生たちに、地域での平和の大切さについて地域の人びとに伝えてもらうために、平和をつくることにおける宗教者の役割について話し合うアクションを実施しました!

青年グループは、このアクションの前段階の学び合いで学んだ講師の宗教学者の考えも引用して、平和の宗教であるイスラムについて話し合い、宗教者の平和の取り組みへの協力を訴えました。

青年グループは、宗教者に「皆さまは団結のシンボルであり、人々はあなたがたのご意見やお話を尊敬しています。私たちの活動に賛同していただけるなら、平和を促進し、青年たちが地域で平和に行動するよう働きかけてほしい。皆さまには、金曜礼拝をはじめ様々な行事で、青年たちに、平和な振る舞いをし、平和に向けた行動をサポートするよう伝えるたくさんの機会があります。」と伝えました。宗教者たちは、活動に感謝の意を表し、目標の達成にむけてのサポートを約束してくれました!

この話し合いの後、宗教指導者による宗教儀式での平和の教えが実際に開始され、日々の暮らしの中での平和的な振る舞いを促してくれています。特に、宗教学校(マドラサ)の青年たちには、宗教教育とともに、社会の他の側面についての知識を高めるため、政府の学校での教育も開始するよう促しているそうです。

☆「銃ではなく教育を!」アクション!☆

ペシャワールの青年グループの一つが「銃ではなく教育を」というテーマでの地域での話し合いのアクションを実施しました!

今回のアクションが行われた地域を含む、広くこの領域一帯では、銃の所持が普通のことのようになされています。人びとは、家族間、土地、民族に関わる争いごとがあって、常に危険を感じるため、身を守るために銃を使用するのだといいます。また、人びとは「息子たちは銃である」とも言います。なんという表現でしょう。男性が争いごとに関わるので、男性たちの力があることで相手方に圧力をかけることができるのだといいます。

今回のアクションが行われた地域は、非常に厳しい貧困地域でもあり、それが理由で教育が優先的なものとされていません。貧しさから、ほとんどの子どもたちが車両整備場、農地、ブロック工場などでの児童労働に従事しています。

こうした状況から、今、自分たちは、こうした悪い慣習を次の世代に渡してしまっているという声が上がり、「銃ではなく教育を」というテーマで話し合うという、今回のアクションが実現しました!このアクションを行うための事前協議を地域の人びとと何度か行う中で、多くの人が、こうした問題について話し合うこともなかったし、引き起こされる悪い結果について考えたこともなかったと語ったそうです。

本番のアクションでは、青年グループは地域の年長者や政治指導者、青年、宗教指導者らを会合に招き、以下のような議論を行いました。

銃については、政府からの適切な許可証がなければ、全ての銃の所持と使用が犯罪であるということが説明されました。

教育については、地域からは、子どもたちを学校に通わせないのは貧しいからだという声が上がりました。青年たちは、現在、この地域の政府によって無料で教材が配布されており、また、貧しい家庭の子どもたちへの授業料は廃止されたことについて説明しました。長年にわたり紛争に伴う様々な困難に苦しんできたこの地域の人びとのための措置です。

教育に関しては以下のような議論が行われました。

教育は平和構築になくてはならないものである。教育を通して人は知識を得るにとどまらず、道徳や社会的規範、礼儀、正しいふるまい、人とのスムースな意志疎通の取り方など、多くのことを学ぶ。攻撃的にならずに問題を解決する手段も見つけられるだろう。

青年たちは教育の重要性について切々と語りました。

グループのリーダーはこう語りました。

「子どもは学校で勉強をし、課外授業に参加して楽しみを見つけ、武器を使った紛争に関わるのを避けることができる。教育は、何が正しくて何がよくないことかを理解し、賢い判断を下すことを可能にする。逆に教育の機会が与えられないと、争いやもめ事が起きるだろう。平和な社会、地域国を作るために教育の意義が認識されるべきである」。

他のメンバーからは、教育は人間の進歩と貧困の撲滅にとってもっとも必要とされるものであろう、との意見が出ました。教育によって次の世代が、個々の幸福・健康や安全、将来の政治・経済・社会・文化・様ざまな仕組みなどの発展をよく理解できるようになると。

最後に青年たちは参加者たちに向かって「ぜひ子どもを学校に行かせてほしい。教育は平和にとってたいへん必要なものだから」と訴えました。子どもを働かせている親の中には、子どもを学校に行かせるようにすると、その場で約束する人がいました!

青年たちはまた参加者に、今回の話し合いに参加しなかった人たちにも、様ざまな集まりや場で、今日のメッセージを伝えてほしいと語りました。また、今回の話し合い内容を伝えていくためのボランティアグループが設立されたそうです!

☆平和人列伝-アスリート編☆(クリケットを通じた平和メッセージ発信!)

ペシャワールの青年グループの一つが、クリケットを通じた平和アクションを企画しました!スポーツは平和との関係が深いものです。スポーツには寛容と相互理解を深める力があって、平和につながります!

クリケットの試合を始める前に、グループリーダーは参加者に向けて以下のように発言しました。

「スポーツは、人びとが集まって、同じ目標に向かって行動し、他人に敬意を払い、場所と道具を共有する環境をつくる格好の場を提供する。すべてのこうした側面が平和構築にとって極めて重要である。言葉を使わずにコミュニケーションをとり、共通の体験をし、直接的に身体でふれあい、そしてコミュニティでの分断を乗り越えられるなど、異なる集団の交流や関係づくりに有益だ。」

青年グループは、参加者に地元の平和大使になってもらいたいと提案しました。「地域には多くの暴力があり、今は問題をよりよく解決する適切な方法もない。私たちは今日、平和をつくることを伝えるためにここにやってきた。平和のためにぜひ協力してほしい」と訴えました。

説明が終わると参加者は二つのチームに分かれ、クリケットの試合が始まりました。試合中、平和のスローガンも共有され、地域の人びとに平和をつくる活動を応援してくれるよう呼びかけられました。試合後には表彰が行われました!

 

「平和のための人の道!」-対話集会(パキスタン)

青年たちが自身の発案で実施するピースアクションの一つとして「平和のための人の道!」という対話集会が開催されました!実際のタイトルは「Humanity for Peace」!。人の生き方や、個々の人生にかかわる対話、話し合いがなされており、あえてベタに「平和のための人の道」との翻訳をいたしました!

地域での紛争に関わっている若者たちも招かれ、直接の対話が行われたようです。果たして、もう紛争には関わらない、起こさないとなったのか…

このアクションが行われた地域では、薬物の売買や使用などもなされており、それによって引き起こされる窃盗などの事件も多数起きています。地域の人びとからは、問題になっている若者たちについての提起と、このアクションにこの若者たちを参加させてほしいとの要請がなされました。地域との連携体制が組まれ、アクションの前に6回もの事前会合がなされています。この若者たちも招かれています。

そして実際のアクション「平和のための人の道!」では、平和にかかわる様ざまなことがらについての対話、地域の人びとや様ざまな若者たちを一つにすることが目的とされ、平和をつくっていくための努力をしようと呼びかけられました。イスラムにおける他者の権利、イスラムは平和の宗教であり、ムスリムとして平和と社会調和のために行動することは義務であるとの説明がなされました。

会合では以下のような強い訴えがなされました。

…地域には多くの紛争と暴力があるのに誰もそれを解決しようとしない。社会をよい方向に変えようとしない。この地域の多くの若者が紛争にかかわっているのに、誰も解決しようとせず、平和的な行動をとうるように促すものもいない。まさにこのことが理由で、私たちは今日ここに来ている。問題になっていることについて伝え、地域の平和のために行動を起こせるようにするである。平和なくしてはこの国が発展する道はない…

強い訴えです。

会合には、紛争にかかわっている若者たちも招かれており、一緒に行動するよう呼びかけられました。

この若者たちには自分たちの感情や意見を吐露する場が設けられ、若者たちによい方向への動機付けをするような具体的な様々な話も共有されたようです。この若者たちは、自分たちが受け入れられないことに関わっており、地域に何の敬意も持っていなかったと話し、自分の人生や時間を無駄にしていたと認識したとのこと。その後は地域の人たちとのコミュニケーションも始まり、地域でのイベントなどにも参加しているようです!

また、すでにアクション実施前の事前会合から変わり始めていたようで、自らの参加のみならず、ほかの地域の人たちをこのアクションに招いたりもしていたようです!さらに、その他のピースアクションなどにも参加したいと述べているようです!

アクションを行った青年たちとこの若者たちとで友情が生まれたと話してくれる人もいました!

アクションの最後では、平和のための取り組みを進めていること、ペシャワール地域の若者のネットワーク作りを行っていることも強調されました。参加者たちからも協力が表明されました!

「平和資料センター」設立アクション!(パキスタン)

ペシャワールでの青年平和活動では、グループに分かれて平和に関する学びを行っています。学びを行った青年たちは、順次、青年自身の発案によるピースアクションを実施します。今年度のアクションが始まっています!まずは、「平和資料センター」設立アクションをご紹介!

青年たちはある地域での「平和資料センター」設立を目指し、まずは、設立に向けての話し合いを行いました。上記、話し合いの様子です!何だかカワイイ☆

センター設立の趣旨は以下!

◆背景:地域一帯は、過去に多くの暴力などに苦しんできた。特に青年たちは特定の勢力からの影響で道を誤らせられてきた。今なお、青年たちの学びのためのポジティブな場がない。また、雇用がないことから、ネガティブな思考に陥ったり、誤ったお金の稼ぎ方をしたりすることも多かった。

◆目的:平和資料センターを設立し、対話、相互理解、平和の価値(知識・意見や文化間交流などを通じたもの)、他者への敬意、社会の協調、青年間のつながりを促進する。また、求職のサポートを行う。

◆活動:センターにて以下を提供する。

  • 雇用のための青年たちへの情報・求職補助・カウンセリング。
  • 教育機関(特にパキスタン・アフガン国境地帯:旧FATA(下記※参照))における奨学金・小規模ビジネスのための政府の青年ローンプログラム・入学・民族にかかわる問題の解決。
  • 旧FATAにかかわる新しい法律についての紹介。
  • 平和に関する様々な資料の収集と配布。
  • 地域のインフラや学校施設などに関しての地域の政治家との関係づくり。
  • 地域の鉱物資源に関する争いの解決の促進。

※FATA(連邦部族直轄地域):FATAでは地域の行政責任者が広範な権限を有し、通常の国内法や司法権が適用されず、部族全体の集団責任も問えるとされていました。長年の人びとの要求を受け、ついに2018年、FATAは隣接州(州都ペシャーワル)に編入され、この地域の人びとも他の地域と同様の権利を享受できることになりました。画期的な出来事です。(参照:https://www.facebook.com/peacevillageunited/photos/a.2242578739159383/2416489578434964/?type=3&theater

参加者からは協力とセンター設立のための場所を選ぶことが表明されました!すでにある地域の寄り合い場が利用されることが提案されています。今後が楽しみです!